ニンニクは品種によってまったくトウ立ちしないものもありますが、普通に栽培されている品種はトウ立ちします。
トウ立ちした花茎をそのままにしておくと花や珠芽の発育に栄養を取られて鱗片の肥大が妨げられます。
トウ立ちした花茎を早いうちに摘み取ることで、15%ぐらい増収するといった報告もあります。
しかし、あまり早く摘み取ると、分球しやすいと言われていますので、蕾が葉の先端より伸びたころを目安に摘み取ります。
ニンニクの株元を押さえて引き抜くか、ハサミで切り取ります。
摘み取ったトウ立ちの若い芽は「ニンニクの芽」として、油でいためたり、肉などと合わせたりすると臭いもそれ程なく、おいしく味わえます。
ニンニクの保存方法としては、抜き取ったらすぐに根を切り離し、そのまま畑で2~3日乾かします。
乾いた球を7~10ずつ束ねて、風通しの良い軒下などにつるしておきます。
少量を冷蔵庫で保管する時は、紙袋に入れて野菜室で保管しましょう。
ポリ袋に入れると通気性が悪く傷みやすくなります。